新・駅長日誌

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達したため、更新を停止致しました。

旧狩勝線ミュージアム ④

2017/11/18(Sat)

11月後半からの新しいカレンダーが出来ておりますクラ駅長です。

20171118a.JPG 20171118b.jpg

社長赤制服で出てくるのはコレが唯一になるかも知れません。
そして背景は大井川鉄道のC5644なのですが、殆ど隠れてしまいました。

と言うか、元の画像では社長の左ヒジの部分欠けてて、勿体ない思い
だったのですが、実際のモノにしたらカレンダー部分に上手く隠れたので、
違和感なく仕上がったような気がしますよ。

20171118c.JPG
さて旧狩勝線ミュージアムですが、
続いてはSLホテルとして営業していた
20系客車のA寝台を見て行きましょう。

…色々と調べたのですが現在SLが
牽引
するスタイルの列車泊まれる
ホテル
というのは、もぅ日本国内では
現役で営業してる所はナイようですね。

寝台車は基本的に大きな相部屋みたいなもんですから、時代に合わない
という事もあるのかも知れません。…風呂も作りにくいだろうし。

「ブルートレインたらぎ」隣が公衆浴場だから助かってる感じか?

20171118d.JPG 20171118e.JPG

ともあれ2号車ナロネ21 551から見て行きます。一般的なプルマン式の
A寝台車ですね。… 資料によると製造番号10の位が、1~日本車輛
51~日立製作所なんだそうです。

500番台なのは後に体質改善工事を受けて、元番号にプラスされたモノ
なので、日立製のトップナンバーという事になりますか。最も初期
1958年製造のグループの1両です。

写真だとキレイに保存されてるように見えますが、ガラスが割れてたり
絨毯がヘタってたり、細かい所での劣化残念だけど仕方ないイメージ。
…やはり屋根は必要ですね。

20171118f.JPG20171118g.JPG

そして私も初めて見る珍車がコレ。3号車がナロネ22 153です。
20系のA寝台車概ね3形式ありまして、

ナロネ20型…1名個室×10室&2名個室×4室。3両
ナロネ21型…先述のような一般的な開放タイプ28名(7区画)。59両
ナロネ22型解放タイプ16名(4区画)&1名個室×6室8両

やはり大多数解放タイプのみナロネ21型ですよね。個室のみ
同20型流石に残ってナイらしいのですが、同22型の唯一の保存車
コレという事になります。

20171118h.JPG解放区画は上の画像のように、よくある
A寝台車の風景で、通路を挟んで夜仕様
昼仕様に分けてセットされておりました。

そして半分辺りの所に帳尻合わせのような
喫煙室があり、ソノ奥が個室スペース
なってる感じでした。

暖房用と思しきダクトは、SLホテル化
付けられたモノでしょうね。…北海道寒いし

戦前の豪華な特急列車は別として、カナリ
大衆化した20系ブルートレインの時代に個室
があった
というのは意外なハナシです。

しかし最盛期「あさかぜ」などは、編成の半分以上をA寝台が占める
状況だったそうな。…そして急行用に格下げされると、流石にコノ手の
個室車両
本末転倒で使いにくかったのでしょう。他の仲間は早々に
引退
したようですね。この落差は何なんだ?

ではソノ個室ってどんなのでしょう?

20171118i.JPG 20171118j.JPG

コレまた分かりやすく、昼仕様の部屋と夜仕様の部屋がありますが、
通路を挟んで左右にあるタイプで、シートを引っ張り出して寝台にする
から、ちょっと狭い普通のA寝台を、片方だけ設置したような感じか?

写ってませんがサイドボードコンセントなども装備されております。
スペース的にはサンライズシングルの平屋部分と似たような感じ?
後発の24系25型オロネ25よりは広そうですよ。

いやあ、カナリくたびれてはおりますが「走るホテル」と言われた20系
全盛期を少しだけ感じる事が出来ましたよ。…稀有な車両ですので、
ココは是非ともオススメです。

では続いて、隣接している狩勝高原エコトロッコに行ってみましょう。

→次回に続く



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No.3919 鉄道保存施設を探る

旧狩勝線ミュージアム ③

2017/11/17(Fri)

20171117a.JPG 
朝に帯広を出て、新得方向へ走ってると、
途中にある芽室町の名義で緊急エリアメール
が来たんですよ。

…この当時は時々、北朝鮮のミサイル
北海道の上空を飛んでた事もあって、あの
着信音に緊張したのですが、訓練?
まぁ確かに朝からイイお天気で、川の水位
危険なほどに上がるような要素もナイのです
が、タイミング悪くナイですか?

訓練もたまには必要なんでしょうが時期を
ちょっと考えてほしいと思ったクラ駅長です。

さて旧狩勝線ミュージアムですが、保存されている3両の20系ブルー
トレインのうち、資料館に改造されている1号車から見て行きます。

20171117b.JPG 20171117c.JPG

20系は辛うじて、1度だけ乗車経験があります。

中学生の時ですが、夜行の「だいせん」出雲市から大阪まで帰った
時がソレでした。急行格下げ後だから「だいせん」にはA寝台無く
寝台ったら必然的にBでしたね。

3列並びの洗面台とか、当時のままのような気がします。

20171117d.JPG 20171117e.JPG 

 お約束の通票閉塞機制服などが並んでおります。
元は寝台車だから、屋根が高くて開放的ですね。扇風機が取り付けて
ある丸いやつは、寝台区画ごとにあった照明の跡だわな。

昭和43年まで、新得から上士幌(士幌線)まで存在した北海道拓殖鉄道
という私鉄の資料もありました。…コレは私も初めて存在を知りましたよ。

辛うじて保存機関車1両だけ残ってるそうですが、北海道跡地ネタ
というのは、探せば幾らでも出てくる感じですね。

20171117f.JPG 20171117g.JPG

新得駅の配置図もありました。…新得機関区に関しては、ネット上での
記録が少ないようで、実体がよく分からないのですが、やはり狩勝峠
控えた補機の基地だったようで、構内も今より広く取られてる感じです。

そしてケース内にあるのが、狩勝信号場の便器?
…ぃゃ、信号場だから客扱いをしない業務用のみの施設なんでしょ。
無駄に豪華と言うか、昔はこんな感じが当たり前だったんでしょうか?

20171117h.JPG 20171117i.JPG

コレまたお約束鉄道ジオラマ客車1両の幅ですから、大きなモノは
無理だったんでしょう。Nゲージですが周辺の状況上手く再現されて
います。

段差が付いてるにあるのが狩勝信号場がココ新内駅でしょうね。
模型だからどうしてもエンドレスレイアウトになる所ですがも現実に
180度ターンするカーブが続いてた所なので、違和感はありません

20171117j.JPG 
ココまでやっといて、置いてある車両が
E231系ってのが残念すぎるのですが。

公式サイトに載ってる写真だと、補機
を付けた長大な貨物列車だったり、
特急はキハ82系の「おおぞら」だったり
したんですがね。

もしかしたら、人が多い時期にはマトモ
な車両での実演とかあるのかしらね?

ともあれ続いては、入口から反対側の2両のA寝台車を見に行きます。
A寝台の保存車一般公開って、実はカナリ珍しい事じゃないですか?

→次回に続く



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No.3918 鉄道保存施設を探る

旧狩勝線ミュージアム ②

2017/11/16(Thu)

…先日の「寺本家ヨシヨシ会」は、余ってた近鉄の株主優待券を全て
金券ショップに既に売却した後だったので、高速バス名古屋まで行き
ましたクラ駅長です。

20171116a.JPG 20171116b.JPG

奈良から名古屋まで乗り換えナシで2時間半。尚且つ近鉄の普通運賃
ほぼ同額なので、単品での移動なら最も安くて便利なルートです。
十五夜イベントの時も何度か使った事がありますが、私にとって、

①…道中が退屈である。 ②…丁度いい時間着かない
という2点が不満なワケでして…コレをどう解決すればイイのか?

…結果「酒飲んで乗って熟睡し、遅刻を心配するよりは早めに行って、
飲み屋などで時間を潰す」という極端な方針になってしまい、ヨシヨシ会
でも酒飲むから、翌日がカナリ疲れました。…コレはダメですね。
今後は方向性を改める必要があります。…飲み代でもカネ掛かるし。

さて新内駅跡地です。まずは資料館から見て行きますが…

20171116c.JPG 20171116d.JPG

先述の通り、昭和41年新線に付け替えられた跡、このルートは狩勝
実験線
となり、新内駅廃駅となりましたが、昭和53年からSLホテル
としての営業が始まります(終業時期は謎)。

駅名票当時のモノかは不明ですが、落合までの間に狩勝信号場
があったのは事実。建物は近代化産業遺産の指定を受けてますね。

20171116e.JPG 20171116f.JPG

このSLホテルに使われていた3両の客車が、夏季(5月~10月)の土日
に限り公開されており、そのうちの1両には鉄道資料館としての展示物
があるという事なので、今回はコレが目当ての1つでもありました。

…金曜が追分、土曜が苗穂、で日曜にココと。効率イイ回り方でしょ。

20171116g.JPG 20171116h.JPG

その客車3両20系ブルートレインですが、そもそも北海道には縁の
なかった形式であり、現役引退後に内地からコレ用に運ばれたモノだと
思われます。

前から機関車59672号ナハネ20132+ナロネ21551+ナロネ22153

…と。緩急車ナイし、9600はブルートレインには不似合いだし、実際
の編成としてはカナリ不自然ですが、まぁ仕方ないでしょうね。

「えぞらいちょう」という列車名も聞いた事ナイので、コレはホテル営業
時の
部屋の名前だと思われます。

20171116j.JPG 20171116i.JPG

先程の建物の受付で200円の入館料を払い、車内へと進みます。

…どうでもイイが切符の表題は「旧狩勝線ミュージアム」入口の看板は
「旧狩勝線資料館」、窓に貼ってあった紙は「旧狩勝線鉄道資料館」。

正式名称はドレなんでしょう?記事を書く身としては些か困ります
公式サイトを見るに「旧狩勝線ミュージアム」一番多く出てくるよう
なので、コレにしておきますかね。

→次回に続く



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No.3917 鉄道保存施設を探る