旧北陸本線(柳ケ瀬線)を探る ③
2018/01/27(Sat)
…私が実家へ帰る時などに乗り換える
近鉄大和西大寺駅ですが、橋上駅舎と
駅ナカ商業施設がある西側の跨線橋と
別に、東側にも連絡地下道がある事は、
あまり知られていません。
こっち側にはトイレと乗務区への専用
通路があるだけで、エスカレーターも
ナイのですが、最近はこっちの方をよく
使うクラ駅長です。…理由は単純です。
①…エレベーターもエスカレーターもナイから空いてる。
②…売店などがナイから、誘惑されにくく金とカロリーの節約になる。
…色々売ってると、つい買っちゃうじゃないですか。連絡時間が10分
を超えるともぅアウトです。たまの旅行なら飲食費は惜しみませんが、
最近は色々あって頻度が上がっておりますのでね。
さて旧北陸本線…柳ケ瀬線ですが、結構な積雪になってきました。
流石は湖北の山間部って感じですね。エラい日に来てしまったもんだ。
柳ケ瀬駅の跡地から暫く走ると、敦賀方向へ行く県道140号線との
分岐点が出てきます。ココからはコノ県道が廃線跡なので、標識に
従って右へ折れる事にしましょう。
…方角としては左が敦賀なんですが、国道365号線はコノ先で県道を
オーバークロスして方向を変えるようですよ。
先程の分岐点から先は、廃線後に
バス専用道路となってた区間でも
あるのですが、鉄道時代は分岐点
から少し先に雁ヶ谷駅がありました。
…恐らくコノ辺だと思われますが、
遺構らしきモノは見当たりません。
右の築堤が北陸自動車道で、コレの
建設時に地形が変わったようです。
そして雁ヶ谷駅のすぐ先にあるのが、この区間随一の規模の柳ケ瀬
トンネルです。長さは1,352m、ココで県境を越えて福井県に入ります。
鉄道では単線のトンネルだったので、道路にすれば1車線。大型車と
自転車、歩行者の通行は禁止されてるようですね。
開通は同区間の開業と同じ1882年、近代化産業遺産に登録された旨の
記念碑と伊藤博文(参議)の筆による頭上の額が残ってました。
…断面の小さい古いトンネルなので、昭和に入って大型化した機関車が
走行すると煙の逃げ場がなく、実際にソレが原因で機関士などが窒息
する事故が起きています。
雁ヶ谷駅はこのトンネルの管理施設を兼ねた駅でもあり、鉄道創成期
のエピソードとしてよく出てくる「煙カットのカーテン」があったそうな。
現在は一般道路ですが、幅が狭く見通しが効かないので、お約束の
交互信号が設置されています。…赤が6分30秒なんだそうな。
そして二輪車用の押しボタンもありますが、押してどうにかなるもん
なんですかね?…早まったら混乱するだけでしょ。
ともあれ青になりましたので、いよいよトンネルに入って行く事にします。
※コメント・感想は→こちらまでお願い致します。
No.3989 鉄道廃線跡を探る