新・駅長日誌

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北陸本線 敦賀~今庄の旧線 ②

2017/08/19(Sat)

…先日行ったカワサキワールドの展示から「こんなモノも川崎重工?」
シリーズです(とは言え1回だけですが)。

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満州鉄道「あじあ号」に使用されたパシナ型機関車「ジュラ電」
ことジュラルミン製の63型電車ですね。

南満州鉄道理事であった島安次氏が、後に汽車会社の社長に就任
したという事で、パシナはてっきりそっちの作品だと思っておりました。

戦前の最高水準で造られた大型機関車と、戦後に戦闘機の需要が
なくなって余った材料で造られた、構造も適当63型電車と…対局な
位置にある
のが笑えるクラ駅長です。

さて北陸本線の跡地です。現在の北陸トンネル敦賀側の入口を見た
後、国道476号線を走って行くと、道路脇に小さなトンネルが残ってる
のが確認出来ます。

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敦賀側から見て左の歩道に、明らかに鉄道サイズの古いトンネルが
ありますが、コレが最初の見学地である樫曲(かしまがり)隧道です。

敦賀~福井に鉄道が通ったのが明治29年の事、現在の北陸トンネル
のような長大なトンネルを造る技術が無かった当時は、旧線区間
13箇所
のトンネルを掘り、急なカーブとスイッチバックを繰り返しつつ
峠を越える必要がありました。…ソノ時に掘られたトンネルの1つです。

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長さは87メートル。見た感じほぼ直線のようですね。
単線の鉄道サイズなので、元は敦賀側からの一方通行で、反対側は
横に造られた切り通しを走る構造だったそうな。

現在は国道が拡幅されたので、どちらも切り通し側を車が通る事になり、
樫曲隧道歩道のトンネルとして残されています。

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やはり明治期のトンネルですから、地道にレンガを積んで造られて
います。…レンガの積み方にも色んな種類があるようで、ソレを解説
する看板が設置されておりました。

そしてやはり、貴重な文化遺産である事が認められ、他のトンネル
一緒に2016年文化財指定を受けたそうですよ。

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歩道のトンネルになったという事で、大きなトラックなども通らなく
なったからでしょうか、洒落たレトロ風の照明が取り付けてあります。

…しかしココ、結構な山越えのルートで、次の集落までもカナリの距離
がある
んですが、歩いて通る人ってドノ程度居るのかしら?

脇の国道を迂回する格好で、今庄側へ抜けました。
こんな感じで北陸本線の旧線区間の旅は続きます。適当にお楽しみに



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No.3828 鉄道廃線跡を探る