新・駅長日誌

このブログは画像容量が限界に
達したため、更新を停止致しました。

愛宕山鉄道を探る ⑥

2018/06/23(Sat)

先日の、大阪大規模な地震があった日の事ですが、発生が早朝
だったものの私は夜勤だったので鉄道各線も「そろそろ落ち着いた?」
という時間帯に出勤したんですよ。

20180623a.JPG…ハナシによると、やはり午前中
全ての鉄道網が不通だったワケで、
奈良からも大阪京都などの長距離
が多く出たようでした。

夕方からではソレも無いか?」と
思ったら新大阪経由で吹田市という
のが出ましたクラ駅長です。

まだJRの在来線全部と、北大阪急行
など北部の方が全滅してたんですね。

しかしコノような「当たり」はコレ1件だけで、後は朝までヒマでした。
…そもそも出歩ている人が少ないのでしょう。まぁ仕方ありません。

さて愛宕山鉄道を探る旅ですが、鉄道線の終点だった清滝まで来ました。

20180623b.JPG 20180623c.JPG

普通は鉄道線の先に鋼索線(ケーブルカー)があれば、すぐに乗り換え
られる位置にあるもんですが、ココは少し離れています

清滝川に沿った道路が二又に分かれており、へ行くと元は旅館街
などがあった旧道、右が自動車用のバイパス道路のようですね。

戦前京都の奥座敷のようなリゾート地だったらしく、多くの旅館など
があったようですが、現在は廃墟と化してるモノも多く、心霊スポット
こんな所から来たのかも知れません。

てか「廃墟」「不気味なトンネル」ってだけで心スポ化してしまうからね。

20180623d.JPG20180623g.JPG

自動車用の方の道路を進み、清滝川に架かる橋を渡ったら、愛宕山の
山頂
へと続く登山道が出てきます。

20180623e.JPG20180623f.JPG

…ココから既に愛宕神社の参道という発想なのか鳥居がありますね。
距離にすると約4km。とは言え山道だろうから、普通に「歩いて1時間」
というワケにも行かないでしょう。

ちなみにケーブルカーの営業キロ2.0km。やはり約半分ですか。

20180623h.JPG 20180623i.JPG

ココ…正確には先程の白い看板があった石段の上に、ケーブルカー
清滝川駅がありました。

古い写真を見ても、地形が現在と特に変わってない事が分かります。

…先程渡ったもありますが、自動車の通行考慮してなかった
でしょう、入口が階段になってます。
そして木造でしょうが寺院建築風立派な駅舎が建ってたようですね。

建物は既にありませんが、跡地そのものは見れるようなので、続けて
石段の上に登ってみました。

→次回に続く



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No.4136 鉄道廃線跡を探る

愛宕山鉄道を探る ⑤

2018/06/22(Fri)

…先日の「鹿の赤ちゃんヨシヨシ」の回から、余り画像を1つ。
クイズコーナーにコノような問題がありました。

20180622a.JPG 20180622b.JPG

こう言う場合の3択クイズは、最大値を正解にしてインパクトを示す
が通例かも知れません。

昔(戦後すぐ)の事とは言え、エラい行動力の鹿も居たようですね。
…まぁ「迷った」以外の同機(旅行してみたかった等)は無くて当たり前
かも知れませんが、見つけたのが進駐軍で良かったかな。

戦後の食糧難の頃だと鹿も食糧にされる場合があったもんで、発見者
が民間人だと食われてた恐れがある気がするクラ駅長です。

さて愛宕山鉄道を探る旅ですが、続いて出てくるのが愛宕念仏寺と、
今回のメインの見物である清滝トンネルです。

20180622c.JPG 20180622d.JPG

念仏寺の方は1,200体と言われる石製の小さな羅漢様で有名です。

…「必ず自分に似てるヤツがある」と言われてますもんで、次回は
木村鉄道お絵描き会の人脈の皆さんのモノを探してみよう
思ってますが。

清滝トンネルは長さが300m程度
基本的には複線だった愛宕山鉄道ですが、ココだけは単線だった
ようで、今でもほぼそのまま車道として使われています。
…反対側から来たのが、現在同じ役目を担っている路線バスです。

20180622e.JPG 20180622f.JPG

道路幅が狭いので、入口には交互信号が設けられています。

…元々ココを知ったのは「心霊スポットである」という噂からであり、
この地点に行きついてダイレクト青信号で入れたら「霊が呼んでる」
のだそうです。どうせ根拠などナイんでしょうがね。

20180622g.JPG 20180622h.JPG

元が鉄道線だった道路のトンネルは、旧北陸本線なとでも見てきた
モノですが、途中でカーブしてて見通しが効かないんですな。
画像はブレてるので早く感じますが、時速30km以上は危険でしょう。

という事で無事に出てきました
…しかし毎度思うのですが、肝試し心霊スポットのテレビ取材という
のは「何でワザワザ夜に行くのか?」が疑問です。危ないじゃん。

20180622i.JPG 20180622j.JPG

トンネルを抜けた所が清滝という地区でして、清滝川という渓流に
沿った
小さな盆地になっています。環境的にも涼しげな所であり、夏場
の避暑地
でもあったであろうと予測されます。

ココに鉄道線の終点だった清滝駅があったようです。…現在は、先程
路線バス終点のバス停転回場になっていました。

もし現代だとしても、鉄道で来たらまた違った雰囲気の場所に感じた
かも知れませんね。

…続いてはココから少し離れたケーブル線の跡地を探りに行きます。

→次回に続く



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No.4135 鉄道廃線跡を探る

愛宕山鉄道を探る ④

2018/06/21(Thu)

帰ってきましたクラ駅長です。

20180621i.jpg 20180621j.JPG

昨日は元々がとんでもナイ豪雨の天気予報で「大丈夫か?」と懸念
された所もあったのですが、無事に北条鉄道7駅全てをコンプリート
出来ました。

「駅ノート絵師」を名乗る積りはありませんが、折を見て他の路線へも
広げて行こう
かと思いますので、適当にお楽しみに。

さて愛宕山鉄道を探る旅です。引き続いて鳥居本にある街並み保存館
を見学しております。…ココに現役当時愛宕山鉄道に関する資料
ジオラマが展示されているという事なのですが。

20180621a.JPG
旧街道
の方は、昔から社寺参詣の人々が
行き交う宿場町でもあったんでしょう。
狭い土地ではありますが道路に沿って町が
栄えている
様子がよく分かります。

そして一段高い山裾に、愛宕山鉄道の線路が
敷かれておりました。

季節は春なのか、桜の並木が並んでます。

コレは今だったら絶好の撮り鉄スポット
なってた事でしょうね(戦前だとカラー写真
貴重だから少ないでしょ)。

20180621b.JPG
係の人
の解説によると、地理や測量
についてカナリ詳しい人が作ったらしく、
山の方向に向かっての傾斜なども正確
に再現
されてるそうな。

しかし縮尺は1/100
…あれ?鉄道模型のサイズとしては
些か中途半端じゃないですか?
1/80ならHOゲージ1/150ならNゲージ
の設備がそのまま転用出来たものを。

…作成者は地理学の専門家でも鉄ヲタではナイ人のようですな。

下の画像でピンク色の札が立ってる所が現在地、ソコから右の白い札
の付近に鳥居本という駅があったという事で、すぐ近くのようです。

20180621c.JPG 20180621d.JPG

街並み保存館を出てすぐの所に、愛宕神社の一の鳥居があり、近くに
上の府道29号線…要するに元の愛宕山鉄道の線路へ登る古い石段
がありました。

20180621e.JPG 20180621f.JPG

この付近が鳥居本駅跡地だそうです。ホームや駅舎もあったので
その分、道幅が広くなってるのが確認出来ます。

廃線と同時に道路転換されてバスが走るようになったので、現在
でも鳥居本というバス停が存在しておりました。

20180621g.JPG 20180621h.JPG

この先からへ曲がると、嵐山高雄パークウェイという観光有料道路
に通じており、更に洛北の景勝地へ行けるルートになるんです。

免許取ったばかりで、走り回るのが楽しくて仕方ナイ(今でもだけど)
頃に来た事がありますよ。
今回はソレ目的でありませんので、こちらもスルーして先へ進みます

→次回に続く



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No.4134 鉄道廃線跡を探る