幻の五新線!…を探る ②
2018/02/02(Fri)
…私は乗り鉄や廃線跡巡りを始めて
しまうと、駅弁など「移動しながら食える」
場合を除いて食事をしない事が多いん
ですよ。
「ソレで時間がなくなる」事を恐れてる
ワケですが、だから終了後に頂く食事
は、ひときわ美味く感じるものです。
柳ケ瀬線の終了後に、帰りの賤ケ岳
サービスエリアで頂いた蕎麦です。
当日はスゴく寒かったもんで、兎に角「暖かい麺類」というアタマでした。
琵琶湖産の小エビのかき揚げとアオサが入ってました。コレは美味い!
さて五新線ですが、ほぼ平行する国道168号線を通って野原という地区
に来ました。まずココで見れるのが…
五条の市街地から南へ向かってくる築堤と、ソレから繋がって国道168
号線を跨ぐ感じに掛けられ(る筈であっ)た橋梁跡です。
…何れも「作るだけ作って放置」の物件です。使い回しの利かないモノ
だけに、どうしようもナイのですが、同様の未生成線は探せば全国的に
もっとあるワケで…その政策はホントに正しかったのか?と思いますよ。
基礎部分に取り付けられた銘板を見るに、工期が1957年~1958年。
…時代としては例の鉄建公団が発足する前ですが、高度成長期の
似たような時代背景で、ホントに当たるかどうか不明なローカル線を
乱造していく機運があったのでしょう。
ではココから、いよいよバス専用道路の跡地を探ります。
…私も現地へ行く前に、色々な個人サイトなどを調べたのですが、
何れも路線バスが運行されてた時期のモノばかりで、もしかしたら
ネット初公開かも知れませんよ。
そもそもココは現在、どんな扱いなのか?元々は国鉄バス…転じて
JR西日本のバス専用道路だったのが2002年まで。
その後、地元民間の奈良交通に移管されたものの、2014年にバス路線
そのものが廃止になりました。
例えばJRのバスが走ってた時は普通の線路と同じようにJR西日本
の土地でしょうが、注意書きをよく読んでみましょう。
「市有地」って事はまず市の土地、「私有地」ではナイ所がミソだな。
「道路ではありません」…じゃあ何だ?
不自然に細長いけど扱いとしては公道でなく、例えば市役所の駐車場
みたいなモノと同じになるのでしょうか?…と解釈します。
という事で、まずは徒歩で探りを入れてみました。敷地境界を示す杭が
「工」マークですね。コレは国鉄時代から使われてたモノで、明治期の
「工部省」に由来するモノです。
…と思ったら、数十メートル先にイキナリ車止めが出てきました。
後から総合的に見て分かったのですが、要するに入っても構わないけど
大量に来られたら困る。…という感じで、全区間に於いての通り抜けが
出来ない構造になってるようです。
取り敢えずは別の入口を探すとして、国道168号線を南下してみましょう。
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No.3995 鉄道廃線跡を探る