養老鉄道 薬膳列車 ③
2017/02/09(Thu)
大垣駅で折り返しの列車を待ってる間、
ヒマなので駅の連絡通路などを散歩
してたのですが、このようなイベントの
案内がありました。
…30歳を祝う2分の3成人式?
しかも今日(取材当日)じゃないですか。
子供の10歳を祝う「1/2成人式」なるモノ
があるとは聞いてましたが、コレは何だ?
…大垣市って所は、ケッタイな習慣があるもんだと思ったクラ駅長です。
ソレとも私が知らなかっただけで全国的にやってる事なのかしら?
さて薬膳列車です。食事も一段落した所で、お店のスタッフさんによる
「鉄道歌劇」が始まるという事で、見てみましょう。
…そもそも何故、この地が「養老」という地名なのか?というお話。
タイトルは「養老孝子伝説」と言います。
奈良時代、この地に源丞内という若者が年老いたお父さんと一緒に
暮らしていました。
ある日、彼が養老の滝の水を汲んで
お父さんに飲ませた所、何と水が酒に
変わっていて、ソノ薬効で寝たきり
だったお父さんが元気に歩けるように
なったそうな。
ソノ話を聞いた当時の元正天皇が行幸
(現地視察のような事)に訪れ、自らも
滝の水を浴びて病気を治した。そして
親孝行な若者が起こした奇跡を喜んで、
年号を「養老」と改めましたとさ。
(※お父さんの病気については盲目だったのが視力を取り戻したという
説もあるらしい。)
何年か前に、あるテレビ番組で養老の滝の水の成分を詳しく調べたら、
微量ながらアルコールが検出されたそうなんですよ。
恐らく、滝壺に落ちた木の実などが発酵して酒になるらしいという結論。
…つまり伝説も全くのウソではなかったというワケなんですって。
社員旅行でも行った養老の滝ですが、そんな逸話があるとは知りません
でしたよね。一つ勉強になりましたわ。
…先程から食事のサービスと、楽しい劇を披露して下さった方々は
「寿喜養膳(すぎようぜん)」という薬膳料理レストランの皆さんでした。
→https://sugiyozen.jimdo.com/
天皇役のダニー杉山さんという方(向かって左)にサイン入りブロマイド
と足の裏がキレイになるシートを貰ってしまいましたよ。
何度も「男ばかりでスイマセン」という事を恐縮しておられました。
…実際の所、元正天皇ってのは女帝だからな。普段は女性のスタッフ
さんが演じるようです。
食後のコーヒーが出る頃、お店が契約してる農家さんの畑の横を通過
します。列車の警笛に応えて、大きく手を振ってらっしゃいました。
ちなみにこのコーヒーは、玄米をローストしたモノだとかで、コーヒー
なのに玄米茶のような味がしました。
そして物販タイム。お店で売られている健康食品や、養老鉄道のグッズ
などが紹介されます。…私は最初に出た(痩せるかも知れない)スギナ
のお茶と、にゃらんのメモ帳を購入。
年配の方が多く、健康食品は恐ろしいぐらいに飛ぶように売れてました。
最後は「座ったまま出来る体操で健康に!」という事で、音楽に合わせて
オリジナルの「薬膳体操」を全員で…。
このままの状況で桑名駅に到着するという、ダイヤ通り且つシュールな
光景で、楽しかった薬膳列車の旅が終わりました。
いやあ、通算700回以上で延べ4万人が乗ったという薬膳列車、料理も
美味いし車内も楽しいし、聞きしに勝る楽しい列車でした。運転回数が
多いので、気軽に申し込めると思います。是非オススメですよ。
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No.3637 乗り鉄日誌>地方私鉄