紀州鉱山トロッコ電車 ③
2016/06/04(Sat)
6月に入り、段々と陽が長くなって
きましたよね。
奈良には夜になってからも観光出来る
スポットが幾つかあるんですが先日、
東大寺の二月堂へ行きましたクラ駅長
です。
お堂自体は閉まりますが、周りの舞台
から奈良の夜景が見れるんですよ。
…丁度暮れかかる時刻でしたので一枚。
さて紀州鉱山のトロッコ電車ですが、いよいよ実際に乗車してみましょう。
ちなみに乗客は私1人です。…平日最強!
客車の室内はワンボックの軽自動車ぐらいのスペースでしょうか?。
そして10人分程度の座席があります。…一応はロングシートなのか?
瀞流荘駅を発車するとすぐ、踏切があります。…白い車が居る方向が
駐車場から見て奥手の方…営林署か何かの事務所があって、一般車は
入れない所なのですが…コノ運転間隔で引っ掛かるとは、凄い確率?
その踏切を越えるとすぐにトンネルです。
線路は複線に見えますが、営業運転の列車は
今走ってる側の線路を往復してまして、
もう片方は保安用なのか?単機の機関車に
乗った職員さんとすれ違いました。
紀州鉱山は元々、銅鉱石が採れた所だそう
ですが、掘り尽くして閉山になった後、
軌道の一部を残して、このように観光用に
公開されてるんですよ。
…隣の奈良県に住んでながら、最近まで
ソノ存在すら知りませんでしたが。
そしてトンネルに突入。…断面積が狭いのと、単なる木のサッシで
気密性がゼロに近いのとで、 カナリ喧しい車内です。
左の写真では結構なスピード感がありますが、実際はマラソン程度の
速度だと思われます。シャッター速度が遅くなるから撮るのも大変。
機関車から供給される電気で室内灯は点きますが、案内放送などは
ありません。…まぁあっても聴こえないかな。
途中に一箇所、トンネルが切れて外に出る所があり、再びトンネルを
過ぎて約10分で湯ノ口温泉駅に到着です。
…駅から更にトンネルの入口のような所に線路が続いてて、ソレが
元の鉱山跡だと思われますが、今は倉庫状態と化してました。
古い駅名標が遺棄されてますね。「瀞流荘駅」は元は「こぐちだに駅」
(…漢字表記不明)という名前だったと思われます。
到着した列車はココで折り返すので、機回しの作業を行います。
バックで一旦、トンネル内に戻っておいて客車を切り離し、機関車は
側線に入れて客車は手押しでホームに着けるんですよ。
…鉄道という、摩擦係数が少ない乗り物だから出来るハナシですね。
軽自動車を5台、マトメて人力で動かすのは無理でしょ?
ココで折り返しの列車まで1時間の余裕がありますから、予定通り
温泉に入りに行く事にして、少し駅から離れます。
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No.3387 鉄道保存施設を探る