新・駅長日誌

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達したため、更新を停止致しました。

紀州鉱山トロッコ電車 ②

2016/06/03(Fri)

先日、会社の研修会に参加したら、成り行き遺跡発掘現場の現地
説明会
を見学する事になりましたクラ駅長です。

鉄道に例えると車両基地の一般公開に相当するイベントです。
考古学ヲタの皆さんには堪らないハナシなのでしょう。

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場所は橿原市の藤原京跡、ココにあった福祉施設を建て替えるので
ソノ下を発掘したら、藤原京の遺構の下に、更に古い弥生時代の周溝墓
(古墳に進化する前段階のモノ)の跡が出てきたんだそうです。

奈良ってのは、場所にも拠りますがカナリ高確率何か出るんですよ。

元々あった福祉施設が出来たのが50年ほど前らしく、高度成長期だから
恐らく「待ってられん」という事で、知らんフリして発掘しなかったんだと
邪推しておりますが。

さて紀州鉱山のトロッコですが、時間になりましたのでいよいよ乗車です。

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係の人から切符を購入
電車の往復と、湯ノ口温泉の入館券がセットで860円でした。

昨日の画像を見るに、電車の往復だけだと540円だから、
温泉が割引で320円なのか?ぃゃ、温泉が540円なのは不偏なので、
温泉を付けると電車が320円になるのか?…謎の料金形態です。

と、先程から「電車」と表記してますが、実際には電気機関車が牽引
する客車列車ですね。公式に「トロッコ電車」というみたいだから、
ソレに倣っての事です。

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その電気機関車はこんな感じ。大きさとしては軽自動車ぐらいか?
区間の殆どがトンネルなので、運転席に屋根はありません

元々、鉱山鉄道として使われてた頃は架線集電だったのですが現在は
バッテリーで動きます。運転席を見てみると…ノッチは分かりますが、
ブレーキは真ん中の手歯止めみたいなヤツかな。

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客車は5両編成で、完全な木造車でしょう。 私がホームに立った状態で
屋根が身長より少し高いぐらい。ホントにトロッコですわ。
妻面に見える電気のコード機関車に繋ぐと、室内灯が点灯します

連結器は軽便鉄道にありがちなネジ式、バッファー部分に古タイヤが…
生活の知恵ですね。

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続いて足回り…。軌間は610mmです。
2軸なのは予想が付きましたが、サスペンションに相当するモノ全く
ナイの!
後で詳しく触れますが、実際に乗ってると線路からの振動
尾骶骨から全身に来るんですよ。

では車内に入ります。…コノ扉も完全に木のサッシですな。昔の学校の
木造校舎を思い出す雰囲気ですが。

では短時間ではありますが、鉱山電車の旅に出発です。



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No.3386 鉄道保存施設を探る