のと鉄道 廃線区間を探る ②
2018/09/28(Fri)
日中の列車の半数が通過する、例の
えちぜん鉄道の比島駅で駅ノートを
描いてた時のことです。
待合室内に、運行状況に案内する
モニター画面があるのですが、列車
が接近すると音楽ともに、左のような
「勝山線は運転を休止しております」
という旨の案内が流れるワケなんです。
当然「?」となるんですが、画面の内容に反して列車が来て通過する。
だからコレは「通過列車だ」という情報が処理出来てナイのか?
と思ったんですが、停車する列車についても同じ案内が出てきました。
…要するに「列車が接近してます」という告知にしかなってナイ。
明らかにおかしいワケですが、流石に「乗降客数ゼロ」の駅なので、
誰も気が付ないまま放置されてるんだと納得しましたクラ駅長です。
さてのと鉄道の廃線跡を探る旅です。生憎の雨の中を穴水からスタート
し、奥能登方面へと向ってるワケですが…
まず見つけたのが中居という駅の跡地。
田んぼの畦道(農道)に沿って線路があったようで、草に覆われた道床
の向こうに棒線ホームの駅跡が見られました。
廃線が2005年だから13年前ですね。折角だからホームに登ってみよう
かと思ったら、雨だからなのか元から湿地帯なのか、最初の1歩で
靴の中に泥水が浸入してしまい断念(以後帰るまで乾かなかった)。
ともあれ再び、右手に七尾北湾を見ながら少し走ります。
途中の休憩スペースにも、再現されたボラ待ちやぐらがありました。
同じモノは能登鹿島駅近くのアレが有名ですが、ココにもあったのね。
現在はもぅ実際には使われてませんが、観光用にカカシみたいな人形
を置いて再現してあるモノが幾つかあるんですわ。
要するにボラという魚を獲るために、網を仕掛けてコノようなやぐらの上
で待つという、当地の伝統的な漁法に使うものです。…単なる展望台で
「おっちょこちょいが満潮で取り残される」筋合いのモノではありません。
…先にコレを見てたら、能登鹿島の絵ももぅ少し正確に描けたのにな。
ルートは再び山手の方へ入ります。左手に見える法面の上なんかも、
廃線跡に見えない事もナイですがココは未確認。
そして次に着いたのが甲(かぶと)という駅でした。…ブロック積み
の駅舎がそのまま残ってます。似たようなデザインの駅は能登線の
各地にあったようで、以後も幾つか見かける事になるんですが。
駅名を記した切り文字の看板もそのままで、駅舎の扉は施錠されて
おり、窓から覗いたら何かの倉庫として今でも使われてる感じでした。
雑草が深く生えてますが、ココはホームの跡地に行けそうなので少し
歩いてみる事にしましょう。
※→次回に続く
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No.4233 鉄道廃線跡を探る