愛宕山鉄道を探る ①
2018/06/18(Mon)
ワゴン車には大抵、後方の視界を補う
凸面鏡が付いてるワケですが、偶々
前を走ってたハイエースのソレがコレ。
…何の意味があって裏返してあるん
でしょう?
要らんと思ったら外せばイイし(すごく
便利なモノだけど)、後続車にオノレの
姿を確認させてどうする?
ハイエースに乗ってる人と言うのは、私たちは価値観の違う人が多い
ようで、その「発見器」としては有効ですが、出来るだけ近づかない方が
イイと再確認しましたクラ駅長です。
さて新たな報告です。播磨下里関係の行事が連続するので「もどき号」
の間合い運用的な使い方で、京都の廃線跡を1つ、見に行ってきました。
嵐電の嵐山駅から北へ、嵯峨野の大覚寺や念仏寺を経て愛宕山へ至る
愛宕山鉄道の跡地です。
鉄道が存在したのは戦前の事で、嵐山から清滝までの鉄道線が3.4km、
ソコから愛宕山へ登るケーブルカーが2.0kmの路線でした。
京都の愛宕山ってと、洛北にあって山頂の愛宕神社が火の神様として
信仰されてるんですが、いまいちマイナーです。
しかし戦前の愛宕山はホテルや遊園地、
スキー場などのあるリゾート地として
賑わってたようなんですね。
…ソレが例によって、戦時中の鉄供出
に引っ掛かり、昭和19年に不要不急
路線として休止。
そのまま復活する事なく廃線となって、
現在は鉄道線は殆どの区間が道路に
転換されています。
そして観光施設も閉鎖されたので、現在は登山客が神社を目指して
徒歩で登る程度。…という栄枯盛衰な所なのですが。
今回、色々考えた挙句に朝の5時から
出発という無駄に早起きなスタートと
なりました。
当日は「午後から雨」という天気予報
になっており、早くしないとヤバい状況
であったのと、丁度1か月後にある観光
列車に乗る計画を立ててましたので、
当日の10時にドコかの駅で「10時打ち」
をしようという目論見があったんです。
結果的に言うと色々と上手く行きました。
京都なんてのは無駄に観光客が多いので、早朝の方が運転しやすい
(廃線跡巡りの時はイキナリ止まったりするので)し、写真も撮りやすい。
尚且つ曇りだと光線具合が一定してるから、陽の傾きを考えずに行ける
所から取材出来るのです。
そんな感じで嵐電の嵐山駅からスタート。…駅を出てすぐ、県道の高架
が線路を跨いでるワケですが、コレが途中から廃線跡なんですって。
駅舎の正面から見て一番左のホームが元は愛宕山行きだったそうで、
線路はココから大きく左にカーブしてました(実際に見たワケじゃないが)。
駅を出て狭い路地を、ソレと思しき方向へ進んでみましょう。
程なくしてJR山陰本線の線路に当たります。
鉄道ってのは当然、先に出来た方が地面を走り、後からの方が高架
だったり地下だったり、不自然な方法で横切る事になるので、愛宕山
鉄道があった頃は築堤で山陰本線を越えてたそうな。
ちなみに山陰本線のココの開業が明治32年、愛宕山鉄道が昭和4年
だそうな。…では15年間しか存在しなかったという事ですか?
高架道路に乗れる地点まで引き返し、車でソレを越えて清滝方面へと
向かいます。
ココから概ね、愛宕山鉄道の旅のスタートとなりますでしょうか?
※→次回に続く
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No.4131 鉄道廃線跡を探る