追分駅からスタート
2017/10/07(Sat)
…秋の観光シーズンを前に、新人の
運転手さんたちへの観光研修が続いて
おりましたが(浄瑠璃寺もソノ一環)、
ソレが一段落したので、講師役の皆さん
で打ち上げがてらの食事会があって、
ソレに呼ばれて参りましたクラ駅長です。
私の場合、歴史的な知識より雑学の方
が多いと思われるのですが、ソレもまた
無駄な事ではナイらしいです。
…「大和西大寺の車庫(検車区)は何故あの位置なのか?」とか「天理駅
が分不相応にデカいのは何故か?」とか、そんな話をしますもんで、
ソレに興味のある人なら大絶賛かも知れませんが今の所、知り合い以外
の需要はありません。
さて北海道です。新千歳空港の営業所(と言うか最寄駅は南千歳)で
借りたレンタカーで、追分駅を目指しております。
…石勝線にすると信号場を2つ挟むものの、実は「隣の駅」なのよね。
北海道らしい脱力した風景が広がりますが、郊外へ出ると対向車すら
滅多に出会わなくなるというのが不思議なもんだ。
約40分で安平町に入りました。…町としては「追分」が目的地であり、
以前は行政区画も追分町だったようですが、よくある合併でしょう。
そんな感じでまずは追分駅に立ち寄ります。
ぁ、列車がダメならバスはどうか?というのも考えたのですが、バス停
の時刻表を見て分かる通り、コミュニティ路線みたいなのが数本ある
程度で、千歳方面からのアクセスは全くナイ感じでもありました。
…そもそも「追分」ってのは昔の街道などの分岐点に付けられがちな
地名なんですが、ココは元の夕張線…現在の石勝線と室蘭本線が
交差しており、私も北海道へ来る度に立ち寄る率の高い駅でした。
しかし長時間降りて周囲を見た事がナイ。2年前に見かけたコノ看板
がずっと気になってたワケなんですよ。
駅の待合室にも、何点かの資料写真が展示されています。
先述の通り、追分は路線が交わる鉄道の要衝であり、近くに夕張の
炭坑を抱えてますので、昔はココに追分機関区が置かれておりました。
日本で最後の蒸気機関車による営業列車は1976年3月、追分機関区
に所属するD51241号が牽引する石炭貨物列車でした。
その1か月後、追分機関区の扇形庫は謎の火災によって全焼。
記念物として保存が決まったモノを含む5両の蒸気機関車と、新製
間もないディーゼル機関車8両が焼け落ちてしまいます。
その後、機関庫は再建されますが、時代の流れでJR移管と同時期に
機関区そのものが廃止されてしまったという経緯なんですね。
往時の遺徳を偲び、歴史を後世に伝えようという施設が、右の地図
では左側に「SL資料館」と描かれている所なんですよ。
…前置きが長くなりましたが、今日はココを見にワザワザ飛行機で奈良
から来たというワケなんです。
駅前広場にも動輪やレールを使ったモニュメントがありますね。
ではココから先程の地図に従って鉄道資料館(…が正しい名称らしい)を
見に行く事にしましょう。
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No.3877 鉄道保存施設を探る