大正時代の加速性能~「春の雪」
2007/11/02(Fri)
一昨年ぐらいに公開された「春の雪」という映画がありますが…
例によって今頃になって見ました。
~大正時代の華族社会の中で、幼馴染の2人の男女の悲恋を(略
…対して興味のない内容なんですが、私はこの手の「時代物」の映画やドラマ
は「時代考証を観察するのが楽しみ」でよく見るんである。
まあストーリーの内容についても色々言いたい事はあるのだが、
(「男が不器用ってもバカすぎ」とか)、ひねくれてる鉄ヲタの私が
気になったのは、ラスト近くで主人公の2人が別れていくシーン。
この手のシーンによくありがちな設定で、駅を発車する汽車に女の方が
乗ってて、男がホームを走って追いかけるんですが…
予告編やら何やらで 「実物ロケじゃなくてセットだろうな」というのは
分かってたんですよ。
んで、列車が動き出すシーンをどう表現するのか気になってた。
(ホームと客車だけで、機関車は出てこない)
…CGで「動いてる感じ」を表現してました。それはいいが加速速すぎ!
いやあ、時代設定が大正元年ですから、
東京から大阪まで、列車だと一昼夜以上かかってたような時代ですよ。
最高速度でも50キロ以下でしょう。
なのに見た目の感じが、現代の通勤電車並みにゴーーーっと…。
(現代でも新幹線などは、加速性能はそうそう良くない)
木造客車なんだから、分解したらどうする?。無理はいけません。
色んなモノの「時代考証」の中で、何となく「鉄道」は結構蔑ろ(ないがしろ)
にされてる気がするんですが…。
No.250 かなりズレてる映画評論