新・駅長日誌

このブログは画像容量が限界に
達したため、更新を停止致しました。

狩勝高原エコトロッコ ③

2017/11/21(Tue)

20171121a.JPG
…先日、播磨下里お絵描き会の皆さん
打ち上げの飲み会とカラオケをやった
時の事なのですが、置いてあった機械
ジョイサウンドだったので、一発芸
として社長の曲を歌ってやろうかと
デンモクで検索したのですが…

「0件ヒット」と出てしまいましたクラ駅長
です。…誰もリクエストしないから、
いつの間にか無くなったんですかね?

しかし直哉さんによると、ジョイサウンドの公式サイトには掲載があるとの
事だったので、機種によるだけなのかも知れません。実際どうなんでしょ?

さて狩勝高原エコトロッコですが、お借りした足漕ぎ式EF65-500型
電気機関車
で、体験運転の始まりです。

最初の一歩と言うか一漕ぎ目って、結構な脚力を要するのですが、
何せ鉄のレールと車輪だから摩擦係数が小さくて、いわゆる空転
起こります。
後で訊くと雨の日なんかは特によく滑るそうな。…無駄にリアルですが、
だったら砂撒き機能も付けておけば完璧だろうなと思いました。

ちなみにトロッコ鉄道の車両基本が4人乗りなんですが、漕ぐペダル
2名分しか付いてません。…大人と子供の各2名だとすると、お父さん
と子供1人でも楽に走るような感じに見えました。

ただコレがピカチュウ親方だったとしたら?…漕がないで乗ってるだけ
では特急「はつかり」キサシ80「お前も働け」エンジン付きに改造
されたように、楽は許されない状況でしょう。…だから漕ぎなさいね

20171121b.JPG 20171121c.JPG

そんな感じで駅を出発し、まず最初の信号「場」だから場内信号機
なのですが、左から来る2周目用の短絡線合流する信号場のソレ
という事になりますか。…勿論、黄色なら減速赤なら停止ですよ。

コースは幾つかの閉塞区間に区切られており(説明によると13箇所)、
それぞれに3灯式の信号機がありますので、勿論コレも正しく守る事

勾配票6.5‰と見えますね。ちゃんと調べたワケではありませんが
ココまでやってるなら数値は正確なんでしょう。…結構キツいぞ。

20171121d.JPG 20171121e.JPG

そして閉塞信号機のラインの枕木上には「STOP LINE」という文字の
電飾があり、信号が赤になるとコレも点灯します。

乗る前に係の人に守らないとどうなりますか?」と訊ねたのですが
「怒られます、よかったら試しにやってみて下さい。」との返答でした。

…要するに地上子車両の通過を感知し、運転席にあるスピーカー
から「信号を守って下さい!」みたいな音声が流れるんですよ(文言は
ウロ覚え)。そして違反した回数赤ランプが、3個まで点灯します。

こんな「足漕ぎトロッコ用閉塞システムが、市販のメーカーから
売られてるとも思えず、全てはスタッフさんの手造りなんでょうね。
ぃゃスゴいですわ

今日は比較的空いてるものの、繁忙期にはカナリの続行運転になる
ようで、そんな時に閉塞システムが生きてくるのだそうな。

…ちなみにATSのような自動停止装置ナイそうです。が、もしか
したらそのうちに実現しそうな勢いですね。

20171121f.JPG 20171121g.JPG

敷地の奥手で180度転回し、保存車両の脇を通ります。…ココは新内駅
2番線だった所、古いホームが残ってますね。「狩勝」という標識
通り、この先にトロッコ鉄道の狩勝信号場がありました。

ココで、出発時に渡されたタブレットの輪っかをバーに引っ掛けると、
2周目への短絡線に向かう分岐器が開通するという仕組み。

…だからコノ無駄にリアルな発想ドコから来るんでしょう?

20171121h.JPG 20171121i.JPG

分岐器だから信号も2個「短絡線」と「本線」出発信号ですね。

再び同じコースを周回して、最後はに元とは反対向きの方向で到着
(だから転車台が必要)。
上手く停止位置に停まるファンファーレが鳴るんです。

いやー、めっちゃ楽しかったな。見てると「もう1回乗りたい!」とか
言い出してる子供さんも居ましたが気持ちは分かるぞ

社長が行ったら5周ぐらい回ると思います。誰か勧めてあげて下さい

ミュージアムレアな寝台車と、信号装置無駄にリアルで楽しいエコ
トロッコ新内駅跡地充分に堪能し、次の目的地へと向かいます。

…コレは是非とも、誰か案内したくなる所ですよ。ホントにオススメ!



※コメント・感想は→こちらまでお願い致します。

No.3922 鉄道保存施設を探る

狩勝高原エコトロッコ ②

2017/11/20(Mon)

昨日はまた、最近定番化しております播磨下里お絵描き会に参加して
きましたクラ駅長です。

20171120j.JPG 20171120i.JPG

…今回は珍しく、奈良から電車です。加古川線北条鉄道極端に
本数が少ないので、暗いうちから奈良を出る事になるのですが。

右の画像は大和路線法隆寺駅付近からの車窓なんですが、溜池
向こうに切れ目のある築堤みたいなモノが見えますでしょ?
 
前回の帰路で、大海駅長と話してて「アレは何なの?」という話が出た
ので調べた所、昭和20年まで存在した近鉄法隆寺線天理軽便鉄道
跡地だという事が判明したのです。

コレは近場でいいネタになりそうだから、後日探りに行く事にしましょう。
お絵描き会の報告明後日になりますが、暫くお待ち下さい。
 
さて狩勝高原エコトロッコですが、まずはコースの詳細から紹介していく
事にしましょう。

20171120a.JPG 20171120b.JPG

トロッコ新内駅を発車すると、まず分岐器に反れてコースを反時計
回りに1周します。そして短絡線を渡って同じコースの2周目を走り、
最後は直進して駅に戻るというルート、全長は約800mなんだそうな。

…そして出発時に、右のようなタブレットの輪っかを1個ずつ渡されます。
コレは途中で使う事になりまが、まあ後程のお楽しみにしておきます。

20171120c.JPG 20171120d.JPG

駅の出発信号になったら発車。…恐らくは全てが手造りなのでしょう
が、ちゃんと信号の操作盤も備え付けてありました。

そしてコレも後でやりますが、途中に閉塞信号と線路には信号地上子
運転席にはオーバーラーンした時の警報装置まであるという、無駄に
凝った
システムになっておりましたよ。

20171120e.JPG 20171120f.JPG

保存機関車の脇にある分岐器付近のレールは、元からココにあった
新内駅本物たそうです。

そして随所に廃線コードが這ってて、ブリキの板を曲げたような簡単な
センサー
が取り付けてあるのが確認出来ます。…コレが信号機の地上
端子
のようですね。

20171120h.JPG20171120g.JPG

駅の分岐器(…恐らくココまでが駅構内という事になるんでしょうが)を
過ぎると、小さなトロッコ規格のレールに変わるようです。
しかしゲージは立派に1067mmですね。まぁ軌道トロッコソレ用だから
当然なんでしょうが。

そんな感じで待つ10分程度…いよいよ私の番です。新車のキハ82
も捨て難いのですが、はるか遠くを使用中だったので、EF65を選んで
みました。

…考えてみたら、北海道には何の縁もないブルートレイン機関車ですが、
昭和のムードそのままに再現されております。

ではコノ電気機関車(足漕ぎ)で、トロッコ鉄道体験運転に出発です。

→次回に続く



※コメント・感想は→こちらまでお願い致します。

No.3921 鉄道保存施設を探る

狩勝高原エコトロッコ ①

2017/11/19(Sun)

20171119a.jpg
隠れた奈良県名物の一つに、道路の
「左折可」というモノがあります。

大きな交差点などで、信号が赤でも
横からの車両が無ければゆっくり
曲がってもイイというアレですが、
最近はカナリ減ったものの、奈良公園
でも幾つか残ってる所がありまして
コレが他所から来た人にはよく分から
ないから、渋滞の原因になるんですね。

そういう車の後ろに着いてしまった場合、ホーンで合図しても理解して
貰えないケースが多いので、このような図案を作りましたクラ駅長です。

ミラー越しに見やすいように、反転文字にしてあります。
コレで何とか分かって貰えると有り難いのですが、上手く行くでしょうか?

さて新内駅です。ブルートレインを使用した資料館を見学した後は、
続いて同じ敷地内にある狩勝高原エコトロッコ鉄道を見てみましょう。

20171119b.JPG 20171119c.JPG

見ての通り、先程の旧SLホテル真ん前に乗り場があります。
…子供さんなら実物の車両より、こっちに惹かれる所かも知れません。

時期によっては結構な人出があり、カナリの待ち時間が出るような噂
も聞いておりましたが、見た感じ私の前には先客が数組いる程度
殆どが家族連れさんでした。

20171119d.JPG20171119e.JPG

まず受付で切符を買います。…よく出来た硬券の乗車券ですね。
1人1回(車両単位ではありません)700円です。

…コノ手の施設に来る度に思うのですが、こういう切符って一般的な
印刷屋さんでも作ってくれるのかしら?コストはどのぐらい?

記念撮影用の制服なども完備しておりますね。JR北海道の旧タイプ
などがあるのは地域性でしょう。

20171119g.JPG 20171119f.JPG

「エコトロッコ」という名の通り、ココで乗れるのはエンジンの装備ナイ
足漕ぎしきのトロッコ
です。元は例の保線点検車だったりするのかな?

画像にある5号車には「上茶路号」という名前が付いていました。
廃線となった白糠線上茶路駅から貰ってきたモノだそうな。

コレで1周約800mのコースを走り、また戻ってくる感じ。には方向を
変える転車台も作られておりまして、放射状に延びた線路には予備の
車両
を収納出来る構造になっております。…ココからして凝ってますね

20171119h.JPG
上のような一般的なフレームむき出し
の車両が一般的ですが、1両だけ屋根
付きのがあるという事で、コレが何と
EF65型!

1000番台でなく500番台である所が、
昭和のツボを押さえたセレクトですね。

恐らくはココのスタッフさん無駄に
器用な人が居るモノと思われます。

20171119i.JPG 20171119j.JPG

そしてパンフレットにも載ってなかった新車がコレ。キハ82の「おおぞら」
じゃないですか!後ろには楕円形の銘板もありますな。

先に待ってた家族連れのお父さんが「スーパーおおぞらじゃないのね」
とか言ってましたが、私より若い世代?…コレの良さが分からない?

待ってる間に説明を聞いてると、コレには圧縮空気で作動するタイフォン
が装備されてるようで、上茶路号の手前に写ってる赤いやつがソレ用の
コンプレッサーなのだと思われます。

基本的には戻って来た車両順番に乗るのですが、余裕があれば好きな
を選べるという事で、ドレにしようか目移りする所ですね。

→次回に続く



※コメント・感想は→こちらまでお願い致します。

No.3920 鉄道保存施設を探る