新・駅長日誌

このブログは画像容量が限界に
達したため、更新を停止致しました。

愛国から幸福へ ③

2017/11/26(Sun)

そして加古川駅ですが、加古川線というのはダイヤが薄いので乗り換え
待ちの間に何か朝食になるモノはナイか?と探したら…

20171126a.JPG 20171126b.JPG

姫路駅名物「駅そば」の、まねきダイニングのお店が出来ておりました。
…本家のソレは駅ホーム立ち食いですが、ココはカウンターに座れる
店構えなので、丼物などのメニューも豊富です。コレは有り難い

播磨下里へはどうしても早朝の出発になるので、こう言う所があると
ホントに助かりますクラ駅長です。…そもそも「駅そば」好きだし。

さて愛国駅ですが、続いて駅舎内を見て行きましょう。

20171126c.JPG 20171126d.JPG

正式には「愛国駅交通記念館」と言うらしいです。

現役時の愛国駅は、無人駅ではあったものの隣の大正駅から助役さん
常時派遣されており、実質的には有人駅だったそうな。
アレだけ切符が売れるんだから、ソノぐらいの人件費は掛けないとね。

壁に矢鱈と貼られている「切符もどき」や名刺などは、本来は幸福駅での
習慣でした。コレの詳細については現地の記事の時に紹介します。

20171126f.JPG20171126g.JPG

お約束の鉄道用品などが多数と、無駄にイケメンな駅員さんが着る
国鉄制服
も残ってますね。

余談ですが広尾線は、帯広から襟裳岬に近い太平洋側の広尾町まで
84kmを走ってた路線です。…ココだけが有名なものの、他にも駅の
遺構が残ってる所
が幾つもあるらしく、今後の課題として興味がある
路線でもあるんですよ。

20171126e.JPG20171126h.JPG

国鉄時代運賃表や時刻表(こっちは復刻版?)。
幸福
までの大人の片道運賃は110円か。…例えば缶入りの清涼飲料水
とか、100円程度の金銭感覚というのは昭和末期そんなに変わらない
気がするんですが、この安価な切符が(だからこそ?)バカ売れした
という事だわな。

時刻表を見るに、列車は朝昼夜各2往復?乗り鉄ならイザ知らず、
単なる観光客だとカナリ面倒に思いつつ来たに違いナイです。

20171126i.JPG
…と思ったら、駅前はバイクだらけ!
ホントに赤字解消の助けになってたのか?
些か疑問が残りますね。

恐らく今だったら、旅行会社がバスツアー
組んで、愛国→幸福片道だけ列車に乗る
「いいとこ取り」な行路を組むかも知れません。

出雲坂根とかでやってるアレですよ。

ともあれ愛国駅押さえました幸福駅へは
ココから10km程度。途中にある大正駅も何か
跡地が残ってるかも知れず
ソレに寄り道しつつ移動する事にしましょう。
→次回に続く



※コメント・感想は→こちらまでお願い致します。

No.3927 鉄道保存施設を探る

愛国から幸福へ ②

2017/11/25(Sat)

20171125a.JPG  
一昨日の事ですが、大海駅長との
話題に出た天理軽便鉄道跡地
探りに行ってきましたクラ駅長です。

廃線区間JR大和路線法隆寺駅
から、近鉄橿原線平端駅までの
約4kmの区間でして、ソコから先の
天理までは近鉄天理線として現存
しております。

法隆寺の駅前にはレンタサイクルもあるのですが、当然に戻ってくる
必要があるので「自転車で8km徒歩で4kmはどっちがラクか?」と考え、
結局は歩いて片道で探る事になりました。詳細はまた後日やります。

さて愛国駅ですが、まずはココに保存されてる機関車から見て行きます。

20171125c.JPG20171125d.JPG

大正時代の名機である9600型ですね。私も流石にリアルタイム
知ってる歳ではナイのですが、かなり末期まで残ってたイメージです。
「でかぐろ」なんて愛称があったんですか。コレは初めて聞きました。

…と言うか新内駅跡地見たのもコレなんですが、デフ(除煙板)何で
こんなに短い
のでしょう?どうやら「北海道特有の形」らしいのですが、
だから何で?ご存知の方があれば教えてください。

20171125e.JPG 20171125f.JPG

キャブは金網で閉じてありますが、隙間から中を見る事が出来ます。
…ナンバーが「19671」と。もう覚えました?コレは172号機に当たります。

雨ざらしではありますが、キャブ内真鍮の部分などは錆びも少なく
キレイに保存されている印象でした。

20171125b.JPG20171125h.JPG

駅名標新しく造られた感じですね。そして駅前には、カナリ巨大
石造の切符が飾られております。

…実の所、私も硬券の切符「○○から××ゆき」という表記のモノ
知らない世代なのです。後に三岐鉄道などで、例外的にそういうモノ
も残ってると知りましたが、 硬券があったにしても「○○円区間」だった
ような気がするんですよ。
 
ココの場合はブームになってワザワザ作った」のかも知れません。

20171125g.JPG 20171125i.JPG

で最近の最大の関心事「廃線跡は残ってるのか?
見ての通り、駅の周辺から少し離れるとイキナリ家が建ってしまってる
ので期待は出来なさそうですね。

来る途中にも気を付けて見てましたが、北海道のコノ辺なんてのは、
線路はほぼ一直線だった筈なのに、道床の盛り土殆どなく畑に戻って
しまった感じでした。

そして駅前に、車掌車の車体だけが残っておりました。コレは元々は
売店だった
らしいのですが、見るからに潰れてます

問題の記念切符は、相方である幸福駅に行かないと無さそうですね。
ともあれ続いては駅舎の中を見学する事にします。

→次回に続く



※コメント・感想は→こちらまでお願い致します。

No.3926 鉄道保存施設を探る

愛国から幸福へ ①

2017/11/24(Fri)

…久し振りに大阪から加古川まで新快速に乗ろうとしたら、このような
列車を見かけました。

20171124b.JPG 20171124a.JPG

関西では冬場の定番である臨時特急「かにカニはまかぜ」ですね。

キハ189系になってヘッドマーク無くなったから、外見では何が
何だか分からないのが難点ですが、長編成の多い山陽本線区間では
3両編成というのが異彩を放ってて面白い存在です。ちゃんと自動放送
の音声データ
「かにカニはまかぜ」が入ってる事に些か驚きました

…洒落で乗ろうかとも思ったのですが、全席指定(そこそこ空いてる風
ではある)で割高なのと、後発の新快速でも加古川での接続に変化が
ナイので見送りましたクラ駅長です。

さて北海道に戻ります。狩勝峠新内駅跡地で、資料館とエコトロッコ
を堪能した後、再び新得駅まで戻ってきました。

20171124c.JPG 20171124d.JPG

根室本線富良野方面不通なものの、駅は営業してますので、
名物の駅蕎麦で昼食。

当日は付近の公園施設で当地の名産でもある蕎麦「新そば祭り」なる
イベントが開かれており、ココのお店も出店するのでしょう。午後から
臨時休業
になるという事で「ギリギリセーフ」な状況でした。
 
午後からは帯広の市街地を通過しまして、国鉄広尾線の廃線跡に残る
愛国駅と幸福駅を見に行きます。

周知の通りココは、昭和62年に廃止になった路線ですが、おめでたい
名前
の駅が連続しているという事で「愛の国から幸福へ」というキャッチ
コピーでブームになった所です。

両駅は現在でも観光客が訪れるスポットとして残っていると聞きました。

20171124f.JPG 20171124e.JPG

…上2点は最終日帯広駅で見たモノですが、広尾線廃止以後
観光地として人気が高いようで、名所案内にも載ってるし、幸福駅
駅舎をレプリカ化したような観光案内所もありすね。

しかし帯広を起点として愛国10km幸福22kmもあるのか。
…途中に大正駅がある「ほんの2駅間」だというイメージだったのですが、
結構遠いな流石は北海道ですわ。

20171124g.JPG 20171124h.JPG

という事で北海道特有の広い道路をひた走り、まずは市街地に近い方
愛国駅へとやってきました。

…後で駅舎内に入ったら、現役当時の写真などもあったのですが、ソレと
全く変わらない感じに維持されている建物です。

20171124i.JPG 20171124j.JPG

広尾線の開通は昭和4年愛国駅ソレと同時に開業したワケですが
後に相方となる幸福駅の開業は、遅れて昭和31年(当初は仮乗降場)。

…そして「愛の国から幸福へ」というのが初めてテレビで紹介された
のが昭和46年の事なのだそうです。

少なくとも15年間この駅名の組み合わせはメディア的には知られて
なかったワケですよね。今だと誰かが知ったらインターネット一気に
拡散してしまう所かも知れませんが。

ホームには線路も残り、保存機関車として9600型が置かれています。
まずはココから見て行く事にしましょうか。

→次回に続く



※コメント・感想は→こちらまでお願い致します。

No.3925 鉄道保存施設を探る